「現実創造のループ」とは、過去の記憶が今の選択を静かに左右し、相手や場面は入れ替わっても、最後はいつも同じ感情にたどり着いてしまう——そんな繰り返しのことです。内観やさまざまな癒しのワークを重ねても、このループには気づきにくいことがあります。本記事では、なぜ気づきにくいのか、そして抜けていくために何の力が要るのかを、メンタル思考トレーニングの視点で整理します。
内観しても「同じこと」をくり返してしまう、とは
つらい経験や長年の自責に向き合い、国内外の内観法やエネルギーワークで丁寧に癒しのプロセスを歩んでこられた方の中に、相手や場面は変わっても、結局は同じ感情にたどり着く——という繰り返しが残ることがあります。ご本人にとっては紛れもない現実で、成長の実感もある。それでも外から見ると、同じ筋書きを登場人物だけ変えてくり返しているように見える。これが「現実創造のループ」です。
なぜ、癒しを重ねても気づきにくいのか
大きな理由のひとつは、認知の歪みと、それに気づく力(認識力)が下がっている状態です。過去のつらい出来事を直視するのは、誰にとってもきびしいこと。その負担を避けるために、記憶が今の選択を静かに動かしていても、自分では「成長して前に進めている」と感じやすいのです。これは責めるための話ではありません。同じ状況なら、かつての私も似た反応をしていたはずです。だからこそ、気づける部分があるのだと感じています。
「心は聖域」——語ることと、整理することは違う
思考トレーニングを進めて合理的な認知が育ってくると、自分の経験を安易に周囲へ話すことは少なくなっていきます。「心は聖域」だからです。深い記憶や経験談を話し、相手の温かい言葉で感情が動く——その体験自体が癖になることもあります。一見すると感動的な場面ですが、感情を解放することと、事実を整理して前に進むことは、別のものです。受け取る側の準備や傾聴の環境も、本来とても大切にしたいところです。
人間性と精神性には、順番がある
「精神性を高めるために内観する」と思われがちですが、見えてきたのは順番でした。まず、自分の未熟さや認知のクセに気づくこと(人間性に向き合うこと)があり、その先に精神性が深まっていく。人間性が育たないままでは、精神性も伸びにくいのです。だからこそこれは、他人を評価するための話ではなく、まず自分へ向け直したい問いなのだと思います。気づけたその瞬間が、誰にとっても出発点になります。
ループから抜けるために必要な力
| 観点 | ループにとどまりやすい状態 | 抜けていく状態(思考トレーニング) |
|---|---|---|
| 出来事の見方 | 事実と解釈が混ざったまま | 事実と解釈を分けて見直す |
| 感情の扱い | 解放して終わり・また繰り返す | 整理して、選択を変えていく |
| 必要な力 | 承認や励ましで一時的に安定 | 現実を直視する力と認知力を育てる |
| 向き先 | 周囲を巻き込みやすい | 自分で自分に対応していける |
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この「違和感」を綴ったいきさつや当時の心境は、noteのエッセイ「人間性はどこへ?」で読めます。
よくある質問
Q. 内観やスピリチュアルなワークは意味がないのですか?
いいえ。それぞれに役割があります。ただ、土台に思考と認知を整える力がないと、同じパターンに戻りやすいことがあります。
Q. スラトレ®はカウンセリングや治療ですか?
いいえ。自己成長のためのメンタル思考トレーニングで、医療行為・心理療法ではありません。
Q. 自分も同じループにいるか、どうすれば気づけますか?
相手や場面が変わっても、最後にいつも同じ感情にたどり着いていないか——を振り返るのが、ひとつの手がかりになります。
まとめ
- 現実創造のループ=登場人物を変えながら、同じ構図をくり返してしまう状態
- 内観や癒しを重ねても、認知の歪みには気づきにくい
- 「心は聖域」。感情を解放することと、事実を整理することは違う
- 人間性(自分の未熟さに気づく)なくして、精神性は深まらない
- 抜けるには、現実を見すえる力と、事実を捉え直す認知力=思考トレーニングを育てる
次の一歩を、ゆっくり選んでください
"同じ物語をくり返したくない" という気持ちがあれば、それで十分です。
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